【例文】結婚式　友人代表スピーチ（美容師になる夢を追いかける新婦に贈る立場）

ただいまご紹介にあずかりました、大野と申します。ご臨席の皆様を差し置き、恐縮ではございますが、明穂さんの結婚を祝福して、私から一言お祝いの言葉を贈らせていただきたいと思います。

明穂さん、真平くん、ご結婚おめでとうございます。ご両家、ご親族の皆様におかれましても、本日のご良縁、誠におめでとうございます。

明穂さんのことは、普段からあっちゃんと呼んでいますので、改まった席ではありますが、今日もあっちゃんと呼ばせていただきます。

さっきからずっとあっちゃんの姿を見ていて、やっとこの日がきたんだなあと実感が湧いてきました。小さいときからずっと一緒にいたので、少し気恥ずかしいような、なんだか不思議な気持ちです。

私とあっちゃんの出会いは、小学校四年のとき。あっちゃんが三重から転校してきたのがきっかけでした。一クラスしかない、小さな学校だったけど、明るくてかわいいあっちゃんはすぐに人気者になっていたね。家が近かった私たちは、一緒に学校に行って、一緒に遊んで、毎日一緒にいるのが当たり前でした。

中学生になってからは、テニス部の先生がきつくて、あっちゃんは毎日部活三昧で、なかなか遊ぶ時間がありませんでした。テニスコートの近くを通るたびに聞こえてくる先生の怒鳴り声を聞きながら、あっちゃん頑張れといつも思っていたけど、泣きながらも弱音を吐かずに頑張っているあっちゃんの姿を見て、私も勇気付けられました。

高校のときは、私とあっちゃんと美貴ちゃんの三人でよく遊びました。一緒に帰って美貴ちゃん家でしゃべるっていうのがお決まりのパターンだったね。好きな人の話とか、部活の愚痴とか、くだらないことしか話してなかったけど、青春って言葉がよく似合う、そんな毎日がとても楽しかったです。

卒業してからは、お互い違う道に進んだので、今まで一緒だったあっちゃんが近くにいないっていう初めての環境に不安もありました。でも、それでも頑張れたのは、あっちゃんも美容師になるために頑張ってるって思えたからです。いつも明るくて、前向きで、がんばりやなあっちゃんに、私は何度も何度も助けられたんだよ。

そんなあっちゃんから、結婚の話を聞いたときは、突然だったので正直驚きましたが、そんな驚きも吹っ飛ぶくらい、本当に嬉しかったです。二年ほど前、私が働いていたお店にあっちゃんが連れてきた真平くんは、聞いていた通り、かっこよくて、頼りになる素敵な人で。

あっちゃんは今、やりたいことがたくさんあると思います。一年間、神奈川であっちゃんが美容師として頑張る間、二人の距離は遠いけど、二人ならきっと幸せな結婚生活になると思います。私はあっちゃんのお父さん、お母さんにも本当にお世話になっていて、お二人があっちゃんの心配をしていることもよく知っています。だから、今日、この日を迎えられて、お二人も本当に喜んでいるんじゃないでしょうか。

実は今日のために、昔のことをいろいろと思い出していたんだけど、特別なエピソードが思い浮かびませんでした。そのくらい、私の思い出にはいつもあっちゃんがいます。私が今まで楽しく過ごせたのはあっちゃんのおかげです。ありがとう。

あっちゃんが結婚して、今まで通りの関係っていうのは難しいかもしれません。でも、私たちは心の中で繋がっているから大丈夫です。嬉しいことも、悲しいことも気軽に言い合える、そんな今まで通りの関係でいましょう。私は、いつも元気で明るいあっちゃんが大好きです。これからも、ずっと変わらない、そのままのあっちゃんでいてください。

二人がいつまでも仲良く幸せに過ごしてくれることが、私と美貴ちゃんの友人としての願いです。

あっちゃん、真平くん、今日は本当におめでとうございます。